スーパーマーケットで働くということ

スーパーの生鮮チーフによるブログ

MR(マーケットリサーチ)の目的 チーフ向け

こんにちは。

日々業務に勤しむ方々お疲れ様です。

今回はMRについての考え方を書いていきますので、なんとなくMRしているなぁという方は参考にしてみてください。

MRする目的を明確に

MRって義務のように行ってませんか?日曜日だから行かないと、とか、ちょっと息抜きがてら行ってくるか、とか。わざわざ時間と足を使うのですから、目的をはっきりさせましょう。

でも、価格を見てくるとか、何をメインに販売しているか見てくる、というのは当たり前ですよね。

MRって相手に勝つためにしてるんじゃないの?

競合調査って何のためにしているのか考えてほしいのですが、相手に勝つためですよね?でも、「敵を知り己を知れば100戦危うからず」という言葉もあるように、相手のことだけわかっていても、勝負には勝てません。まず自分の売り場を見てください。その上で、競合の売り場を見てみましょう。

カテゴリーごとのアイテム数を見る

私は水産なので水産で例えますが、例えば魚卵というカテゴリーがありますよね。自店ではたらこ・明太子・筋子などで16アイテムあるとします。アイテムというのは取り扱いの種類のことですので、パックの大小は含めません。メーカーパックは含めてくださいね。

そうやって自店の情報を把握した上で、競合を見に行きましょう。一気に全てのカテゴリーを比較するのは大変ですから、一度につき2~3カテゴリーくらいにしてください、特に自店で数字が良くないカテゴリーを見ると良いでしょう。

価格を見るのはほどほどに

今の時代、価格で勝負するというのはジリ貧になるだけけです。もし競合が価格に関して、下をくぐる、という政策をとっていたらどうなりますか?私は昔、もやしが9円になっているのを見たことがありますが、あそこまでいくと恐ろしいですね。

スーパーというのは限られた商圏の中、限られたお客様にお買い物をしていただく場所です。要は少ないパイの取り合いです。もちろん価格は大事ですが、それ以上に価格競争に巻き込まれないための工夫に力と頭脳を注ぎましょう。

MRの作法として

最後にMRの作法なのですが、個人的にはなるべく普段着で行って、買い物カゴを持ったほうがいいんではないかなと思います。

時々スーツで来られて、首から仕事用の携帯をぶらさげ、MR丸出しで来ている競合他社の方がおられますが、はっきりいって迷惑です。

スーツで手ぶらだと、それだけで他のお客様から、ここの従業員かな、とか、本部の人なのかな?と思われる可能性が高いです。

 

スーパーで働く、と検索するとネガティブワードばかり出てくるけど 社員向け

「スーパーで働く」と検索すると、ネガティブな言葉ばかりヒットする。

賃金が安いとか、労働環境が悪いとか。

 

はっきり言って賃金は高いとは言えないし、労働環境もすばらしいとは言えないが、いいことだって沢山ある。

平日休める

平日はどこも空いているし、銀行や病院にも日中、行くことができる。私はこの仕事に就いて10年くらい経っているが、もはや平日休み以外はありえない。たまに魔が差して祝日に休んだりすると、いつも空いてる店が混んでたりして、びっくりする。

誰かと休みを合わせたいとか、土日にしかやっていないイベントに行きたい、という時はその日にあわせて休みを取ればいい。

もちろん頻繁に土日に休むことはできないが、そんな頻繁に誰かと日中の時間を共有したり、イベントに行くことってあるだろうか。大人なんだからどうしても会いたければ夜会えばいいし、イベントも時々で良いと思う、というのが個人的な考えだ。

休みがバラバラなので人間関係がシンプル

これも重要なポイントだ。シフト制なので、同じ部門では社員の休みはほとんど被らない。上記のように、会いたい人がいる場合いつかは会える、といった程度なので、あまり親しくない人と会う時間など無い。不定休でもあるので、休みを把握されてさえいなければ、断り文句も「仕事なので」と言えば簡単である。

ちょっと真面目な話。部門を持てる

少なくとも私の会社では、やる気とある程度のセンスさえあれば、責任者などすぐになれる。まったくの初心者だとしたら、死ぬ気で1年くらい頑張れ。私は2年かかった。責任者になると自分の裁量で仕事でき、やるもやらぬも、自分しだいだ。

自分次第でどんな計画も立てられる。大手のスーパーでさえ、全て本部が決めているわけではない。大まかには決めるが、店の形もそれぞれ違うので、全て同じにならないし、だからこそ「販売コンクール」なんてものもある。そもそも同じなら高い給料(パートさんに比べてだが)を払って社員を雇わない。

ただ、自由と言っても数値責任は伴う。その範囲内でがんばれ。もし、数字が取れなくても、理由を把握し、改善するための提案があれば、それほど怒られないので、そのあたりをがんばれ。

人間関係が一番めんどくさくて一番楽しい

人間関係が楽と書いたことと矛盾しているが、新しい店舗に配属するたびにこう思う。